【脳波スキャン】自閉スペクトラム症(ASD)のシータ波は健常者より弱くガンマ波が強いという傾向

自閉症ってIT業界に多いイメージがあります

実際に僕が勤めていた会社の尊敬するひとりのエンジニアの先輩もそうでしたし

IT業界の人でそれっぽいなという人が肌感ですが、普通より高い割合でいます(芸術大学に左利きが多いように)

で、

彼らってどういう頭してるの?

って気になりますよね(嫌な意味ではないです)

それをブレインマシンを使って脳波を読み取って判明する記事を見つけましたので

解説しようと思います

自閉スペクトラム症(ASD)とは?

自閉スペクトラム症(ASD)は、

人とのコミュニケーションや

自身の行動に対する強いこだわりなどの特徴をもつ発達障害のひとつです。

症状によっては日常生活に支障をきたすこともあり

福祉・医療施設などでフルタイムのサポートをうける必要がある場合もあります。

自閉スペクトラム症を持つ人は他の人が何を考え、

何を感じているのかを理解するのが苦手な傾向がある為

対人関係の構築が苦手であると言われています。

アメリカ疾病対策センターの調べによると59人に1人の子供が影響を受けていると推定されています。

自閉スペクトラム症の特徴的な症状は通常2歳~3歳までに現れます。

関連する発達の遅れはさらに早くから現れることもあり

多くの場合生後18ヵ月という早い時期に診断をすることが可能です。

過去の研究によるとASDの早期発見、

早期介入はその人の人生が前向きな結果につながりやすいと示されています。

自閉症の脳波

https://openbci.com/community/detection-of-autism-with-electroencephalographic-signals-and-comparison-with-healthy-people-using-genetic-algorithm-network-and-openbci-cyton/#gsc.tab=0

参考文献では自閉スペクトラム症の検出に大きな影響を与える脳波のパラメーターを

遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて最適化し、検出精度を向上させています。

6歳から12歳の自閉スペクトラム症の子供20人と障害のない子供20人の

EEGデータをt検定を用いて統計的に比較した結果

自閉スペクトラム症の子供は、脳の左半球(特にC3チャンネル領域)の

電位レベルが相関的に低いことが観察されました。

また、自閉スペクトラム症の子供たちのC3およびF3チャンネルのシータ波は健常者より弱く、

ガンマ波が強いという傾向も見られました。

ちなみに、

シータ波は

→浅い睡眠時に出る脳波

ガンマ波は

→イライラしている状態時に出る脳波

まとめ

脳って不思議ですよね

そして今回出てきたガンマ波

物体、背景、抽象的あるいは感情的な特徴をどのように組み合わせて

1つの体験をするかという問題である結びつけ問題の解決

との関連性が示唆されているので

認知科学の発展に繋がるかもしれません